こんばんは!私は過去に工場で働いていたことがありました。多くは大手自動車工場、電子部品製造工場、製造工場などで勤務する期間契約社員の事です。工場で期間を決めて働くことを期間工とも呼びます。
大手自動車メーカー、電子製造メーカーなど求人雑誌で募集をしているのを目にしたことがあるかもしれません。 大手自動車会社ではTOYOTA、日産自動車、いすゞなど。製造メーカーならリコーなどの工場が有名です。
工場で働いた経験談 期間工はキツイけど給料が高め
期間工のメリット
ここからは、私が実体験をもとにして書いていきます。工場は何といってもアルバイトや契約社員なんかよりも格段に給料が高い求人が多いです。学校へ行きたいけど資金がない、留学したいけど資金がない、起業したいけど資金がない方など期間を決めて目標を定めるにはうってつけだと思います。
1.祝い金がある
なんと下記のような祝い金があるのです!
- 入社するだけで貰える入社祝い金
- 継続するともらえる継続祝い金
- 期間満了時の満了慰労金
入社祝い金は、初期にお金が必要な方はとても魅力的です。多いところでは30万円~40万円もらえる所も多いようです。ただし、入社してすぐ退社するともらえません。数か月勤務継続したらもらえるようです。私はその当時の期間工は20万円位だったかな?記憶は定かではないですが数十万は貰ったかと記憶してます。
継続祝い金は、仕事に慣れてきたころに加算されるのでうれしい祝い金です。どこでもそうですが仕事は入社後の慣れていない時が一番大変です。継続祝い金は3か月、6か月位の会社が多いと思いますが慣れてきたころに加算される祝い金は嬉しいものです。
満了慰労金は、退職金みたいなものです。期間を務めあげてご苦労様みたいな収入ですね。無遅刻、無欠席だと更に貰える事も多いようです。期間が満了したとしても、更新できる会社が多く目標の期間内にお金を貯められなかった方、辞めても無職になるので継続しようと思った方など自分に合った選択肢もあります。私も満了慰労金が60万以上ありましたので休みたくても頑張ったかいがありました。
2.寮がある
これはありがたい事なのですが寮があります。地方から出てくる方も多いのでその日から住めます。私の寮費は無料で結構綺麗で会社から徒歩5分で行けました。大体は風呂、トイレは共同だと思いますが 家賃0円で住めるなんてありがたい。 地方から出てきてアパートに住んだ方は分かると思いますが 敷金、礼金も住む前から払ったり、引っ越し代もかかり結構お金が削られます。
引越し代も馬鹿にならないですが、カバン1つあればどうにかなるのが寮です!
3.食費が安い
食費が社員補助などで安くで食べれます。私は300円などで夜食をべていた覚えがあります。ビールをつけてもビールも安くなっていたので1500円あれば十分に楽しむことが出来ました。工場内に食事処があった所もありました。現金がなくても給料天引きで食べれる事が出来たのでとても嬉しかったのを覚えています。
デメリット
一見、いいところだらけに見えますがデメリットもあります。それは正規雇用ではない為、工場が潰れたりすると職を失ってしまいます。そして専門性が高い仕事ではないのでスキルもなく転職に困ってしまいます。次の工場、次の工場という感じの人生になってしまいます。目標がない方にとってはずっと期間契約を繰り返して数十年いる方もいます。
1.専門性が身につかない
第一に専門性が身につかないです。たくさんある製造ラインの中で数十人も並び数百個ある工程の中の一部分を担当します。確かに手が慣れるまで覚えるのは大変です。車やエアコン1台が流れている間は約20秒~約1分間ですが部品を取り付けたりネジを締めたり終わらせなければいけません。自分の担当場所が満足に出来るようになっても数百個以上ある工程の一部分です。中々これで専門性をアピールするのは難しいでしょう!
2.社会的な見方
第二に社会的に期間工はあまり高く評価されていません。期間工の事を否定する訳でもありません。しかし現在、他業界の仕事について工場勤務=ラインの一部分で携わっており専門性がないという見方に捉えらることもあります。ひどい人では刑務所と同じ仕事だと言う人までいます。仕事は自分自身が堂々と語れれば問題ないですし人の目を気にする必要は無いと思います。現状はルーティン作業の仕事を多く語れる方は数多くは居ないと思います。
3.不安な未来
なんとなく期間工を延々と続けているとこのままでいいのか?と思う方も多いかと思います。目標を持って○○年までにお金を貯めて資金に使うぞという方は良いかもしれません。実際、わたしもこのまま数十年もこの仕事は出来ないなと思い始め新しい事にチャレンジしたいと思い期間工生活を終えました。雇用も安定しないので目標を持って期限を決める事をした方が良いとお勧めします。そのまま続けて正社員雇用を目標にしても良いと思います。数年後はどうなりたいかという目標を持たないとだらだらと続けてしまいます。
期間工の体験詳細
ここからは、私の工場歴史を振り返ります。イイ人も悪い人もいた。この時代が無ければ今自分がどういう心境でどう過ごしていたのかと思います。良かったのか悪かったのか今でもわかりません。
1.きっかけ
私の家は裕福でもなった為、中学時代から大学に行ったら家の負担になると思っていました。なので高校も卒業したらすぐ働けるような商業高校か工業高校へ行こうと自然と決めてました。今思えば自分の意思でどうにかなったと思いますが当時は意思もなく何となく生きてたと思います。高校卒業時期になったときも、どの会社も行きたいなと思う会社もなく期間工へ行こうと決めました。
2.期間工で働く前
学生時代はガソリンスタンドなどで働いていました。さすがに高校まで実家暮らしで親任せだった為、みんなと別れ1人で家に住み生活する事に直前で不安を覚えました。しかし、何とかなるものです。自分で買い物し自炊したりレストラン行ったり初めての事も多く楽しい日々でした。普通に暮らす分には大丈夫でした。たまにホームシックになりましたが慣れてきます。
3.一緒に働く人たち
一緒に働いた同僚は、ファンキーな方が多かったです。正直に言うと元ヤンもいたし、とりあえず給料の高い所に飛びついているという感じでした。起業して失敗して借金を背負って働いている方も居ました。酒を飲むのが好きで好き勝手その日を楽しく生きている感じの人が多かったかと思います。ギャグセンスは平均以上に高かったかもしれません。今の自分の軸はその人達に影響されている部分も少なからずあります。しかし、その日を楽しくという生き方は長くは続きません。やはり目標持ってないと何も将来に希望が持てませんでしたから!結果として若い方には長いこと働くにはお勧めは出来ないかもしれません。
4.期間工で働いてからの数年
期間工歴は4年だったかな!?静岡で電子部品の製造メーカーのラインで働く > ジャトコのラインで働く > 東京で日野自動車で働く って感じでした。
今では何やってたか詳細には覚えていません。電子部品の製造メーカーで働いていた時は女子も多く少し賑やかだった覚えがあります。重機でないエアコン、複合機のラインは女子も多かった印象があります。意外と言っては失礼ですが可愛い方もチラホラいました。
しかし、車工場の重機のラインになってくると話は違います。男だらけ汗だらけのむさ苦しい場所になります。重いものをもったりして初めのころは筋肉痛になります。ジャトコの工場では、エンジン部分の重機を電動ヤスリで削っていました。数分間の間にエンジンの一部分が流れてきて削りまくります。安全メガネとヘルメットをしていましたがこれがクソ暑い。そしてオイル臭い。軽い地獄です。エンジンの無駄な部分を削るのですが確かバリ取りとか言っていたと思います。今思えば、全然楽しくなかったですw
次に日野自動車のラインです。日野自動車はTOYOTA系列で主にトラック車の製造がメインの会社です。やはり世界のTOYOTAの為、待遇は良かったですね。寮も近いし慰労金もあるし食費が安い。しかし、ライン作業はやはり疲れます。重機の部品を取り付け、デカいネジを電動ドライバで回したり、一日数百台を繰り返しです。その頃は友人と一緒に働いていたため仕事終わりのビールがとても旨かったのを覚えています。身体動かした後のビールはめちゃくちゃうまいです。今思えば楽しかったです。
そのほか日野自動車では青梅工場へ行き車の塗装ラインへいきました。 全身ショッカーみたいな防護服を着て、頭から頭巾をかぶり、マスクをして防護メガネもしてました。「これは宇宙服かと!?」思う位の格好でペンキを塗ってました。 最初は塗装ラインが滅茶苦茶難しかったです。 ムラがでるしダマがでるし均等に塗れません。 しょっちょうラインを止めてました。しかし、数か月もすれば全然慣れてきます。
はじめは、期間工の先輩に「肌を見るんだ!」と言われても「何を言ってるんだ。この人は!」と思っていました。2か月位経つと、眠気が襲ってきてフラフラになり目を閉じた状態でも手は覚えており塗装が出来ていました。勤務体制は、早番、中番、遅番があり3交代制でした。身体のリディムはおかしくなりましたが何とか耐えました。塗装なのでシンナーの匂いが充満しておりました。眠気が来たら指にシンナーをつけ眉毛の下にすっと塗って眠気を覚醒させてました。車系の工場はどこも暑くて大型扇風機が回っていました。大型扇風機の近くにいつもいた気がします。さらに夜勤などは脳みそフラフラで目は起きている状態です。今考えると肌にも悪いし恐ろしいです。
5.期間工を辞めた理由
期間工を辞めた理由は、このまま続けてても仕事の内容は単純作業の繰り返しで何も身につかないなと思い始めました。専門性を高めるために貯めた資金で学校へ入学しました。最初からそう思っていたわけではなく無駄遣いしたりしながら過ごしていた時期もありました。学校へ行こうと思ったのは最後の1年位前の事でした。やはり期間工はお金を貯めるには良いところだけど目標を持って行かないと駄目だなとこの時思いました。初めから目標持っていれば2年で十分に生活資金も貯めて学校生活を送っていたなと思います。結局私も目標が定まっていなかったので4年フラフラしてしまいました。
期間工・工場で働らこうと思っている方に
私の経験談から話すと目標を持って期間を決めて働いた方が良いです。そもそも期間工のラインの一部の作業が好きだ!!と思って働く方は居ないと思います。1日中同じことやって楽しいわけがありません。その中の作業で楽しさを見つける事は出来ますが広い目で見るとやはり楽しいはずがありません。給料は18歳の若造でも月給30万以上、年収400万~500万はもらえるので資金を貯めたいという方にはとても良いと思います。あくまで期間を決めて!
期間工・工場の実態を長文に渡り語ってしまいました。また工場の記事を書こうと思います。それではー!
良ければ過去記事も見てみてください↓